旅行会社向け PR

【2023年】旅行会社が存続危機。コロナ時代は前触れ?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

はじめに

小さな旅行会社を経営しているMorishiです。

2023年5月8日(コロナ5類)以降、ようやく日本も本格的に旅行者が増えました。一方、旅行会社も忙しくなってきているようですが、いろいろな課題がみえてきました。今回は、そんな現役旅行会社の一人として、課題をお話ししたいと思います。(ちょっと先行きが暗くなる現実があるかもしれません)

こんな人に読んで頂きたい。

  1. 少人数の旅行会社
  2. スタートアップ旅行会社
  3. 旅行会社に就職・転職を考えている方

コロナ時代は前触れ

2020年~2023年5月の期間、旅行会社は過去最大の危機に陥った。

2002年のSARS,2008年のリーマンショック,2011年の東日本大震災など、旅行会社にとっても多きな危機でもあった。そもそも旅行は、社会情勢の悪化や天災・災害等によって大きくダーメージを受ける。

そんな中、コロナ時代は、旅行会社の危機を救ってくれた大きな助成金が2つあった。

  • GoToトラベル
  • 全国旅行支援

これによって、旅行会社は救われた一方、二極化がすすんだ。

OTAと言われるオンラインでの旅行会社が圧倒的に顧客の吸い上げがあった。

今では、旅行者は誰でも知っている「じゃらん」「楽天トラベル」。助成金+独自のポイントなど、利用しやすい構築となっている。

もうひとつは、宿泊施設の料金体系。例えば「ホテル直予約が最安値」「館内利用券○○円分付与」「エステ付宿泊料金」など、ホテルの独自宿泊プランが際立った。

これにより、

中小企業の旅行会社や数名で旅行会社を営業している店舗は少なからず、影響はあっただろう。

コロナ時代で何が変わった

コロナ時代で、旅行を取り巻く環境が大きく変わり、旅行会社の在り方が変化しつつある。

サービスの低下コロナによって多くの方は、この業界から離れた。それによって人出不足などの要因により、サービスの低下が起きている。
物価高騰全体的にホテル・バス・飲食店などの旅行に欠かせない大半が物価高騰し、旅行者の意欲が一部で薄れている。
仕入れ状況旅行会社経由の予約では、取扱い困難な仕入れ先が多数になった。
競合他社OTAやホテル直販の方がメリットが大きいため、個人旅行の販売は一層難しくなった。
価格満足度=価格重視の概念はコロナでなくなる。

コロナ時代で、大きく変わり旅行会社がお客様に販売する時に特に注意が必要である。

  • ホテル選択
  • 料金価格
  • OTAとの差別化の説明
  1. ホテル選択を間違うと、ホテルからの送客手数料がない場合もある。
  2. 旅行会社が販売することによって、お客様の調べていた金額より高いことなんてざらにある。
  3. OTAとの差別化は自社は何が差別化できるのか明確にしなければ、旅行会社もお客様も得をしない。

旅行会社の危機

旅行会社は、旅行サービスをお客様に提供することによって、収益を生み出している。

例えば

  • 送客手数料(ホテルに送客することによって数%の利益を生む)
  • 取扱い手数料(1件または旅行代金の〇〇%)
  • 旅行相談料(相談料をとらない旅行会社がほとんど)

が主に旅行の収益となっている。

送客手数料旅行会社を行為にしているホテルはまだまだあるが、近年ホテルによっては、旅行会社経由だと金額が上がったり、団体枠がとりづらいことがしばしばある。また、送客手数料がないホテルも増えてきた。
取扱い料金取扱い料金を頂かないと、旅行会社の経営が成り立たないのが現状。
旅行相談旅行相談もお客様から頂けるサービスの提供を、業界全体で底上げ数必要がある。

送客手数料は、旅行会社の中では「R(リベート)」や「KB(キックバック」といった言葉をします。

ここでは、KBと言いましょう。

海外航空券を販売することによって、KBを得られることや、ホテルに送客することによってKBを得られる時代は今後、少なからず、なくなっていきます。すでに多くの航空会社はKBはありません。

つまり、旅行会社は商品を売ることには、ほぼボランティアなのです。

ではなぜ販売するのかというと、手間賃=手数料で商売しているからです。

例えば、30万円のアメリカ行きの航空券を販売しても得られる収益は手数料(数千円)でしょう。

航空会社やホテルも独自で販売ルートがあり、昔のように旅行会社だよりがなくなってきているのが現状です。

今後の旅行会社の課題

暗いお話ばかりですが、現実を受け止めることも重要だと思います。

旅行会社に就職する人、旅行会社で働いている人は、このような経験を少なからず、感じていることでしょう。

しかし、これはコロナ前からもそういった風潮があったともいえます。

今後の旅行会社が生き残るためにも

  • オンリーワンの旅行プランニングができるのか。
  • 個人では手配できないようなサービスを取り入れる。(団体旅行)
  • 旅行前・旅行中・旅行後のアフターサービスの提供(有料化)。
  • 大手旅行会社の販売ルートを如何に取り入れるのか。

が大事だと思います。

まとめ

この記事は、2023年8月に記載いたしました。現役旅行会社を経営している一人として、コロナ後の大きな分岐点となっている気がします。もちろん大手旅行会社には勝てない販売ルート・広告・システム構築がありますが、小さい旅行会社でもいろいろな戦い方があるのではないでしょうか。

あくまで私の個人のご意見ですが、個人旅行のホテルや移動の手配はインターネットで完結する時代になったので、そこに執着したサービス提供をしてもきっと難しいと思います。

莫大な資金を投じてシステム構築するのは別ですが。。

オンリーワンの旅行プランニングや団体旅行・法人旅行などに特化した旅行会社がやはり強いような気がします。

Thank you!!!



ABOUT ME
Morishi
1983年生まれ、「Morisi」です。 旅行会社に13年勤務→脱サラ→コロナ禍の中2020年新に旅行会社を設立。 旅行会社の裏情報やこれから旅行会社に就職・転職を目指している人・旅行会社勤務している人・旅行会社を起業をしたい人向けに私の経験と知識をお伝えできればと考えております。 旅行にまつわるお話や旅行情報も合わせて発信していきます。 ◇資格◇ 総合旅行業務取扱管理者 総合旅程管理主任者 インバウンド実務主任者

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です