旅行会社を経営しているMorishiです。
会社設立したらすぐやらなければいけないのが、「法人口座」開設です。
会社を設立すると、いろいろと支払いが発生してきますよね。なるべく早く「法人口座」を開設しましょう！！
しかし、
最初につまずく事が多いのも法人口座開設です。個人口座と違い、「法人口座」の場合は審査があり、厳重な審査をクリアしないと口座開設できません。
私もある銀行の審査に落ち、開設できなかった銀行もありました。（ちなみに、初めての法人設立・ブラックリストなどとは無縁です）
その理由も含めて、「法人口座」を開設するにあたり、銀行選びや注意事項を解説していきます。
合わせて、資金調達にも少し触れていきたいと思います。
こんな悩み解決します。
結論
- 銀行口座は２つ以上持つべき
- 口座開設まで2～3日から2週間ほどかかる銀行もある。
- 審査に落ち希望の銀行口座が開設できない場合もある。
- 法人設立後はひとまず、すぐ開設できる銀行を探すこと
- 旅行業認可が下りないと開設できない銀行もある
を重点に詳しく解説していきます。していきましょう！！
会社設立後すぐにやること
会社設立をしたら、すぐにやるべきことは「法人口座」開設となります。
会社設立をすると、支払いや入金は個人口座と異なり法人での取引が始まります。毎日・毎月・毎年の会社のお金の動きをすぐに把握できる体制を整える上でも必要不可欠です。
また、会社設立した段階で、いろいろと事務所の設備等で契約・支払いが多く発生しますので、なるべく早く口座開設をしなければいけません。
はじめに
個人口座と異なり法人口座は準備をしっかりとしないと、審査に落ちることもあります。
一般的には、
- 事務所がバーチャルオフィスやレンタルオフィスの場合
- 資本金が少ない場合
- ブラックリストになっている人
こんな方は審査が通らないケースが多いと言われています
「旅行会社を起業する」上ではそもそも
事務所がバーチャルオフィスやレンタルオフィスの場合は旅行業の登録認可が下りないケースもあることから、避けるべきでしょう。
資本金についても、よく「0円起業」「1円から始める会社」などがありますが、「旅行業登録する上で、資本金は最低360万円（第3種旅行業）が必要となり、十分な資本金があります。
ブラックリストになっている人は借金がある方や一度会社を破綻している人などが挙げられると思いますが、事情がそれぞれあると思いますので、ここでは割愛させていただきます。
起業する前に個人のクレジットカードは所有しとくべきです。
法人用のクレジットカードも審査が厳しいため、サラリーマン時代の時にでもクレジットカードを持っていた方が後々の時に役に立つと思います。
口座開設（銀行の選び方）
会社を設立したらすぐ会社用（法人or個人事業主）の口座を開設する手続きをしましょう。
私は口座開設にあたり、どの銀行が良いのかすごく悩みました。
私は下記条件にあった内容で探しました。
- 口座は2つ以上あった方が便利
- メガバンク銀行はあった方が良い
- すぐに行ける近場の銀行を選ぶべし
- ネット銀行はおすすめ
- 毎月発生する給料等の振込手数料等を考慮すべし
①口座は２つ以上あった方が便利
会社用で口座を持つ際に、「売上」「仕入れ」「経費」などが多くお金が動きます。
売上・仕入の口座を別々にするのか、「売上・仕入」ひとつにまとめて「経費」を別の口座にするのかよく会社のルール決めてから口座をつくりましょう。
私は「売上」「仕入れ」「経費」を基本３つに分けて、口座を作りました。
利用方法は「売上」をメガバンク・「仕入れ」をネット銀行・「経費」は地元の信用金庫です。
②メガバンク銀行はあった方が良い➂すぐに行ける近場の銀行を選ぶべし
もし、事業の中でBtoBをターゲットにするのであれば、メガバンクをもっていた方が良い。メガバンク＝自社の会社の信頼は少なからずあります。但し、お住まいの近くにメガバンクがなければ、都市銀行などでも良いと思います。
私は、事務所に近くには3社のメガバンクがありましたので下記条件を踏まえ選びました。
- ネットバンキングの利用のしやすさ
- 主要取引先のメガバンクと統一
- 駐車場がある。
あくまで参考にして頂ければよいのですが、売上をメインバンクとしているためなるべく通帳記入や入金の確認を多くすることから、「ネットバンキングの利用」と「駐車場があり交通の便が良い」ことからその銀行を選びました。
もうひとつ大事なのは、振込手数料ですよね。
主要な取引先と同じメガバンクにすれば、相手先の手数料も少し安くなります。取引先の事も視野に入れて考えましょう。
④ネット銀行はおすすめ
ネット銀行のイメージと知識がなく、はじめて口座開設しましたが、めちゃくちゃ便利です。デメリットを探す方が大変なほど、メリットが多すぎます。
旅行会社の場合、仕入れが多種多様で早急に支払うケースもあります。
メリット
- 振込手数料が安い。制限によっては無料も多い。
- いつでも、どこでも振込や入金が確認できる。
- セキュリティも2次承認でバッチリ。
デメリット
- 通帳がない。
- 店舗がない。
一番は振込手数料が安く、月数回の振込に関しては無料もある。これにつきるでしょう。他銀行が仮に440円の振込手数料が月20回の支払があったら、8,800円ですよ。ネット銀行では無料もしくは220円だとしても4,400円の半額で済みます。使わない理由がない。
⑤毎月発生する給料等の振込手数料を考慮すべし
毎月発生する給料等は従業員を雇用している場合、振込手数料は避けられないですよね。
1年間（12か月分）にしたら、大きな金額になります。私は個人の銀行と会社の銀行を同じにしてなるべく同一銀行の最小限の手数料で給料を支払っています。また、④のネット銀行の手数料が安い銀行を使用するのも良い方法です。
口座開設で注意すべき点
個人口座と異なり、法人口座は審査があり口座開設には時間がかかる。また、審査に通過できないと、法人口座すら開設することもできない。
会社設立から～旅行業登録まで、約2か月以上かかりますがそれまでに準備金等で支払い等が発生してきます。
信用金庫やゆうちょ銀行はすぐに開設できる。
地元の信用金庫やゆうちょ銀行は、審査はありますがすぐに口座開設をして頂けるケースが多いです。旅行業登録時に必要な書類の中で「法人口座の提出」があります。その際に口座が開設されていないと旅行業登録の書類不備で申請ができません。
旅行業登録の際に法人の銀行通帳に資本金が入っているか通帳のコピーの書類提出があります。
私は、地元に信用金庫に実際お願いをし、2～3日で口座開設して頂きました。
メガバンクやネット銀行は、旅行業に認可が下りないと口座が開設できない。
メガバンクやネット銀行はどちらも「法人口座」開設にあたり、審査が厳しい傾向にあると思います。実際にネット銀行に関しては、〇〇銀行の審査が通らず開設ができなくなりました。
メガバンク・・・書類提出→審査→口座開設のため訪問→口座開設
の流れとなり、約2週間ほどかかりました。
ネット銀行・・・書類提出→審査→口座開設のため登録→口座開設
の流れとなり、こちらも約2週間ほどかかりました。
メガバンク・ネット銀行ともに「旅行業登録の認可」が下りるまで開設ができませんでした。
おそらく最初のネット銀行で審査で落とされたのは、「旅行業登録認可」前であったためだと判断し、認可が下りてから法人口座の申請をしましたら通過しました。（理由は教えてくれないので分かりませんが、推測となりますが、、）
資金調達
経営をする上でもっとも大事なのは資金繰りですよね。経営の立場になるのであれば、必ず勉強してください。
- 旅行会社は売上高が多く利益率が少ない商売でもある。
- 法人契約の場合は月次まとめて請求することが多くなる。（月末翌月末）
- 仕入れ日と売上日は同日ではなく、最悪数か月売上が上がらない場合もある。
例えば、
海外航空券を入手したとしましょう。法人と個人の比較をしていきます。
商品：韓国行き往復航空券 料金：34,000円（1名）
申込日：1月20日 出発日：3月21日
仕入れ日：1月23日
売上日：1月22日（個人旅行者） 4月末日（法人契約している取引様）
となります。個人の場合は事前仕入れ日より前に売上がありますが、法人の場合は3か月後に売上になります。
こういったケースは旅行会社では多くあり、今回の例は1名様となりましたが、これが10名や30名の団体となった場合、数か月売り上げが発生しないを想像してみてください。ある程度の資金繰りを正確にできないと経営は難しくなります。
資金調達の方法は、
- 日本政策金融公庫
- 保証協会
- 身内や知人
- クラウドファンディングなど
無担保・無利子・返済期限・利息や借入金などあらゆる想定をして調達しましょう。
利用するにあたっても、①②に関しては旅行業の認可が下りてからではないと正式な申請はできませんのでご注意ください。
まとめ
法人口座を開設するには、個人口座開設と違い、審査があります。
会社設立したら、口座開設の手続きをなるべく早く行いましょう。
信用金庫やゆうちょ銀行などがすぐ開設できるケースがあるので、まずは１つ口座を持ち、旅行業登録の書類の準備に取り掛かるのが最適だと思います。実際の旅行業登録後に改めて、別の銀行を検討する、開設する手続きでも遅くはありません。
Thank you!!!
