いざ、内定をもらい念願の旅行会社に就職することになった。入社前から事前準備をすることで、入社後、スムーズに仕事に入る準備をしましょう。
「学生時代」と違い「社会人1年目」に覚えることが多く、知識はもちろん体ともに疲れる日が続きます。希望に満ちた学生の方は、きっと無理をしがちです。ある程度覚えることを事前に知っておくだけで、少し気持ちにゆとりができるのではないでしょうか。
はじめに
こんな不安・悩みを解決します。
入社する旅行会社はどういった会社?
就職活動である程度、会社のweb情報・面接でどういった社風や会社なのか、会社に入って何をするのか漠然とイメージはついたと思います。しかし、いざ仕事をしてみると、学生時代とのギャップで1年目は苦労する日が続くと思います。職場の雰囲気や先輩などは入ってみないとわからないものです。それよりその会社が旅行会社としてどのような位置づけになっているのか、確認しときましょう。
チェックするポイント
- 加盟している団体
加盟団体は「(一社)全国旅行業協会(ANTA)」「(一社)日本旅行業協会(JATA)」のどちらか、もしくは両方加盟しているのか、それとも加盟していないのかである程度、旅行会社の規模や仕事の流れが分かります。
- 旅行業の範囲
1種旅行業・第2種旅行業・第3種旅行業・地域限定旅行業・旅行業者代理業・旅行サービス手配業により、旅行の取扱い範囲が定めらています。入社する会社は「どの旅行業の範囲」をもっているのか確認しておきましょう。
- 部署や仕事の把握
部署は手配専門部署(海外旅行や国内旅行)・法人部署・団体部署・企画部署・営業部署・チケット発券部署などがあり、どの部署に配属されるかにより仕事の内容が異なります。中小企業等は総合職として、マルチに仕事を覚えることも業界としては多く存在します。営業~手配~営業~チケット発券~処理など会社の仕事を一括として行うパフォーマンス営業もあります。
家でもできる業界用語で最低限の知識を取得。(いずれ勉強するこを入社前にやろう)
入社前に最低限は覚えましょう。
- ①A~Zの読み方
- ②ツーレター(航空会社)
- ➂スリーレター(空港)
旅行会社に入れば、必ずしもみんな使う言葉・知識です。言葉遊びに近い感覚でマスターし、他の新入社員と差をつけましょう。
※国家資格を取得する上でも必ず問題に出ますので、今のうちに覚えておくのも損はありません。
①A~Zの読み方
電話などで、「聞き間違えがないように」伝えるための手段として使われます。世界共通でホテル・航空会社・同業種などで幅広く使われます。覚えるのと実践は多少慣れが必要ですが、声に出して、勉強してみましょう!!
どんな時に実際使うの??
例えば、、、ホテル予約番号「JP001GOTO」としましょう。電話をして予約番号の確認をしたいとき予約番号「ジャック・ピーター・ゼロゼロイチ・ジョージ・オーバー・タイガー・オーバー」といいます。業界人ぽく、ちょっとかっこいいですよね。
※多少覚え方が違う方もおりますが、基本的には航空会社やホテル、旅行会社とのやり取りでも通用致します。
②ツーレター
こちらは世界の航空会社を2文字に統一しております。飛行機のチケットや空港のタイムテーブルやチェックインカウンターの表記など様々な場面で見かけますよね。日本の航空会社「JAL」や「ANA」といった文字の方が一般の方にはなじみ深いですが、旅行会社は2文字のツーレターの方が使います。
参考までにすべて英字2文字ではなくLCC(ローコストキャリア当)は数字+英字といったツーレターもありますのでご注意ください。
STEP1 航空会社は世界中に300社以上あります。すべて覚える必要はありません。わからなければその都度調べれば仕事はできます。
STEP2 なるべく最初は日本発着路線の航空会社を覚えましょう。
STEP3 会社に入ったら、よく使う路線やエリアがあります。その路線・エリアを徹底的に覚えれば大丈夫です。
特に、②ツーレターは海外旅行や海外航空券の手配をする方には覚えておきたいポイントとなります。国内メインの旅行会社でも必要な知識ですので、覚えて損はありません。
➂スリーレター
世界の空港をアルファベット3文字に統一しております。これは飛行機に搭乗する際に空港やE-チケットなどでもよく見かけますね。また、チェックイン時に預け荷物を預ける場合にもスーツケース等にタグを貼りますが、その時もスリーレター表記となっております。
一般の方も業界の方もよく目にする表記です。つまり、知らないと恥ずかしい思いをすることもあるので、しっかり覚えましょう。
STEP1 国内メインの人は国内の空港を主要都市から覚えていくのが良いでしょう。海外メインの方は日本発着空港からどこの空港路線があるのか覚えていくのが良いでしょう。
STEP2 空港と都道府県・国を関連付けて覚えましょう。
STEP3 すべて覚える必要はありません。わからない都市があれば調べれば仕事上問題ありません。
IATA(国際航空運送協会の略)で読み方は「イアタ」と読みます。2レターや3レターを定めており、国内・海外航空券を手配する上で必要な文字となります。特に海外航空券手配を業務に扱う場合は必ず必要な知識となります。
※海外航空券はGDSシステムを反して予約をします。はいくつかありますのであわせて覚えとこう!!インフィニ・アマデウス・アポロなどのGDSシステムがあり、各旅行会社で取り扱っているシステムが異なる。もしくは全システムを入れている企業もある。会社に入るとトレーニングや研修がありますので、名前ぐらい覚えておけば良い。
※GDSとは・・海外航空券の予約端末。リアルタイムで予約や発券、変更等ができる。
まとめ
私は、入社するまで、全くといって業界の事を知らず、1年目は恥ばかりの日々でした。入社1年目の数週間後には、海外航空券の予約に取り掛かり、当時はアクセスとインフィニをメインに扱っていました。約3年ほどは海外航空券や査証・海外ホテルなどを仕事しておりました。専門学生が多い会社で同期の方はすぐに戦力となって仕事をしていましたが、大学卒の経済学部の私は全く航空会社や空港など分からず、ひたすら勉強をしました。今思えば、入社前には覚えておけば、「多少なりとも勉強してきたな」「少しは業界のことをしっているのでは」と先輩を安心させることができたかもしれません。
業界用語は業界人しか知らない言葉でもあります。なかなか一般人にはわからないので、「かっこいいじゃん」なんて思いながら、勉強するのも良いかもしれません。
頑張ってください。
- 加盟する団体・旅行業の範囲・部署や仕事の把握
- 業界用語(A~Zの読み方・ツーレター・スリーレター)
自社を知る、業界を知ることで、旅行会社のプロに近づけると思います。私も旅行会社に勤務していた時は意外と自社のことを知らず営業していましたが、退職後、改めていろんな旅行会社を客観的にみたら、素晴らしい会社にいたと今では思います。
Thank you!!!