はじめに
旅行会社を経営しているMorishiです。
今回は、旅行会社を利用するメリット・デメリット(海外旅行編)を解説します。
現役旅行会社が、忖度抜きで解説します。
海外旅行の計画を立てる際に、まずは旅行先のガイドブックやインターネット等で
情報を集めますよね。
「おいしいごはんを食べたい!リゾートでゆっくりしたい!一人旅したい!世界遺産巡りしたいなど」の欲望から旅行にいくきっかけになることが多いと思います。
そこで、
ひとつの手段として、「旅行会社で申し込みをしよう!」と考えます。
そんな時に
旅行会社を利用するメリット・デメリットを見極めて旅行会社への利用価値が
あるのかないのか判断をした上で検討するべきです。
・旅行会社を利用すると高いイメージのある方
・旅行会社をひとつの手段で検討する方
・旅行会社の価値が分からない方
旅行会社を利用するメリット
旅行会社の店舗では、率先して競合他社との比較や、パッケージ商品と個別手配の比較など、正直時間と労力を考えたら旅行会社からお客様に案内をしませんよね。
事前に申し込む際には、旅行会社を使うメリットに自分の旅行が適しているのか判断して来店することをお勧めします。
旅行会社を利用するメリット6か条
- 旅行会社ならではのレートがある
- 安心・安全なサポートが出来る
- 細かいサービスや情報が得られる
- 安定した手配サービスが出来る
- キャンセル料が一定までかからない
- 特典や送迎サービスなどがついている
旅行会社ならではのレートがある
旅行会社の商品は、安い場合と高い場合がある。
旅行代金が安い場合は
- 競合他社と常に競争している。
- 海外航空券やホテルは販売強化のため、ある程度の座席数や客室が事前に確保できる。
- 現地旅行会社や旅行サービス会社(ランドオペレーターなど)の協力
単純に飛行機とホテルがセットになっているプランは旅行会社と航空会社・ホテルと直接契約し販売強化につなげているので安くなるのは当然です。
旅行代金が高い場合は
- パッケージ商品に添乗員同行
- スケジュールがきめ細かく設定されているプラン
- 年末年始や夏休みなどの長期休暇などの旅行商品
それなりに外的要因や付加価値がある場合は高くなります。
例えば、座席指定が有料であったり、自由時間がすくない旅行形態(ある程度旅行が組み込まれているもの)は、高くなる傾向があります。人気路線や繁忙期の時期などもその対象になることも多い。
年末年始や夏休みなどの長期休暇の場合は、ハワイや他のリゾート地などの旅行であれば、現地でのんびりしたいことが多いと思います。最低限、航空券とホテルの手配などで十分な場合は、
わざわざ高い旅行商品を利用するのではなく、飛行機を経由便にしたり、比較的安い航空会社などを利用すると、断然お安くなる傾向があります。
安心・安全なサポートが出来る
旅行会社を使う最大のメリットは安心・安全です。
保険加入やトラブル等あった場合のサポートが全然違います。
特に海外旅行の場合は必要ですよね。
各旅行会社でもサービスの向上には差がありますので、大手旅行会社や大手旅行商品を委託販売している会社であれば、なおさら安心です。
また、こんなトラブルも良くあります。
- 海外航空券のお客様のお名前の確認
佐藤花子様という人が旅行する際にパスポートのスペルには「SATOH/HANAKO」と記載があるのに「SATO/HANAKO」と予約してしまうケース。
例:SATO/HANAKO MS SATOH/HANAKO MS
以外と軽く考えがちですが、これだけで飛行機に搭乗することができなくなります。
旅行会社の方は、常にこういったケース防止のために何度も確認をし予約をするので
旅行会社を利用する安心要素のひとつです。
細かいサービスや情報が得られる
現地のオプショナルツアーや現地情報など、ガイドブックやインターネットで散乱している情報より、人を反した方が伝わる情報もたくさんある。
いわば、旅行会社はその道のプロです。もちろん、業界が広いため、得意分野や不得意な方面もありますが、形にできている商品の案内はプロです。
海外にオフィスも構えている旅行会社であれば、なおさら最新の情報もキャッチすることができます。
安定した手配サービスが出来る
安定したサービスの1つは、
ある程度ホテルのランク付けができていること。
例えば、気になるホテルなどをインターネットで調べたのですが、不安になることありますよね。写真は綺麗だけど、現地で日本語対応可能なのか?トイレはウォシュレットなのか?朝食はどんな感じか、部屋はきれいか?など、疑問に感じているのであれば、旅行会社に相談するべきです。
経験の知識を踏まえ、ある程度信用のあるホテルしか、きっと旅行会社は案内しないでしょう。
安定したサービス2つ目は、
必要となるビザ代行サービスやパスポート代行申請など旅行準備から帰国までサポートしてくれること。以外と知らない方が多いのは
- パスポートの残存期間によっては旅行先の国に入国できない。
- 査証(ビザ)を必要としている国がある。
日本のパスポートは世界でもっとも安全とも言われ、旅行先の国ではパスポートさえあれば、入国できることが多い。
しかし、海外の方から見たら、査証(ビザ)は当たり前で、日本に来る外国人もなにかしらのビザの種類をもって入国しているのが現状です。
キャンセル料が一定までかからない
旅行会社のパッケージ商品等では、2か月先の予約をした場合でも
ある程度一定のキャンセル料は発生しない。
※一般的にはご旅行40日前まではキャンセル料無料
個人で航空券を手配した場合は72時間以内に航空券の購入をし、購入後はキャンセル料が即座に発生するケースがある。格安航空券ほどキャンセル料が高い。
特典や送迎サービスなどがついている
パッケージ商品の場合は競合他社との競争で特典を設けているケースが多い。
- 早期申し込みの方は〇〇〇円引き
- 空港⇔ホテル間の無料送迎付き
などがある。空港からホテルまでの送迎なども送迎してくれるなど、現地の旅行会社と協力し、販売強化に努めているのだ。
個人の場合は、現地に着いたら、公共機関やタクシーなどを使いホテルまで移動となるが、意外と費用と時間がかかる。そういった面では送迎がついているのは、安心である。
旅行会社を利用するデメリット
旅行会社を利用するデメリット6か条
- 料金が高い
- チャーター便利用の航空会社・ホテルの未確定
- お土産屋さんに連れてく
- スケジュールが拘束される
- 現地送迎・観光が乗り合いのため、プライベート感がない
- 参加者が日本人だらけで、海外旅行に来た感が薄れる
料金が高い
パッケージ商品の一部は、繁忙期や人気国・レアな国などは以外と高くなる傾向もある。
航空会社の指定やホテルに指定などもあり、全体的に料金が高くなる傾向は正直あります。
但し、競合他社との競争が激しい中ある程度の見合った金額で調整されているのは事実。
チャーター便利用や航空会社・ホテルの未確定
■チャーター便の利用で安さを追求するあまり、実際に旅行へ行くと大変な思いをする人も多い。
- 時間帯が悪かったりターミナル移動などの不便さなどが挙げられる。
- キャンセル料が約2か月前から発生することが多い。
■航空会社未定やホテルABCのいずれかなどとなり、旅行前に決定される商品等もある。
- 航空会社の指定ができない。
- ホテルも同ランクのいずれかとの表記で指定できない。
これは、1枚ペラのパッケージ商品や白黒のパッケージ商品に多く、安さを追求している商品に多く存在するケースが多い。
お土産さんに連れてく
最終日や途中にお土産さんを入れられ強制的ではないが誘導されることや時間が拘束されることもある。
旅行会社のからくりがあり、施設を入れた方が旅行会社やお土産さんにメリットが多くなることから、スケジュールに組み込まれることが多い。
スケジュールが拘束される
スケジュール拘束により、本来の旅行の楽しみさにかけることもある。ある程度、観光地や食事では、十分な時間をもうけているのは事実ですが、団体行動の場合はそれなりに、早く見学できる人もいれば、足が少し悪い方などで思ったより時間が少ないことも多い。また、次の観光地の時間なども考慮し、時間がある程度設定されている。
現地送迎や観光が乗り合いのため、プライベート感がない
知らない人同士の乗り合いのため、気を使うことも多い。
個人旅行と異なり、ある程度集団行動にため、プライベートの時間がなくなる。
同じ目的の方が多いため、情報交換などをする上では絶好の機会でもあり、それを楽しんでいる人も多くいます。
参加者が日本人だらけで、海外旅行にきた感が薄れる
参加者が、日本出発から現地先~日本帰国まである程度一緒に過ごすことが多くなる。せっかくの海外旅行なのに、日本語が飛び交ったり、周りは日本人だけみたいなことになりがちなので、海外旅行に来た!っていう実感が薄れる傾向は少なからずあります。
そういった時は、航空券とホテルのセットのみの旅行商品を選び、現地では基本フリープランにすることをお勧めいたします。
まとめ
旅行会社を利用するメリット・デメリット【海外編】を解説いたしました。
海外旅行は、初めていく国や初めての海外旅行の際は不安になることもありますよね。情報収集は、ガイドブックやインターネットを利用し、自ら自分で調べるのも旅行の楽しみです。しかし、情報が散乱している世の中、ある程度の情報は旅行のプロにお任せするのも良いと思います。時期や旅行テーマ、目的地によって旅行会社のメリットやデメリットを検討した上で、「旅行会社に頼む」or「自分で手配してみる」かを決めてみるのも良いですね。
次回は国内編・番外編と解説していきたいと思います。
Thank you!!!