これから、旅行会社を起業したい人向けに記事を書いていきます。
2020年コロナ禍で打撃を受けている観光関連でありますが、2020年真っ最中に旅行会社を設立しました。その経緯を事細かく問題解決しながら、どうやって起業したかをこれからまとめていきたいと思います。
本記事は「旅行会社を起業する前に読んでおきたいこと」のテーマで書いていきます。
経歴や資格等はprofile欄に記載しておりますので、ご参照頂ければと思います。
さて
旅行会社を起業する前に
結論
- 旅行を商売するためには、、「総合旅行業務管理者」の国家資格が必要。
- 未経験でも可能
- 薄利多売の業務に覚悟を
旅行業を起業するには、準備とそれなりの覚悟が必要。意外とリスクが少ない業界です。
旅行を商売にするためには、、、、
好きなことを仕事にできるのは素晴らしいことですよね。ここでは、少し現実的な話を含めてお話を致します。なぜなら、旅行を商売にすることは、大変なことです。但しあきらめない気持ちが起業の一歩・そして好きなことを仕事にすることは素晴らしい。
旅行を商売にするためには、、、
- 旅行業はサービス業であり、仲介業者でもある。いわばトラベルエージェント(旅行代理店)ともいわれる。
- 旅行の得意分野をひとつでも見つけることと収益方法のために柱をいくつか持つ。
- 人脈を最大限に活かす。
旅行業はいくつか種類がありますが、ここでは、一般的な旅行会社のお話をします。
※旅行会社の業態などは「旅行会社のいろは(カテゴリー:旅行会社就職)」に記載しております。
旅行をビジネスとして考える上で、どこで利益をとるのかが重要です。一般的には商品の販売・手配した場合の手数料商売です。
どの商売でも、売値金額ー仕入金額=営業利益ですよね。
旅行の場合 ホテルの単価=仕入れ単価×○○%といった感じです。
①旅行業はサービス業であり、仲介業者の役割でもある。いわばトラベルエージェント(旅行代理店)ともいわれる。
旅行業は「報酬を得て一定の行為(旅行業務)を行う事業をいう」と定義があります。
旅行業務を行う上での報酬が旅行会社の在り方です。いわば、仲介手数料を頂きながら報酬を得ることが根本的な考え方です。仕入れ先(ホテル・バス・食事処・列車)をお客様に代わりに手配し、その対価で報酬を得ているのが、基本的な「旅行代理店」となります。
②旅行の得意分野をひとつでも見つけることと収益方法のために柱をいくつかもつ。
旅行分野は、とにかく幅広いですよね。その中でも、得意分野をひとつでもないと、厳しいのが実情です。
地域に特化した旅行・専門分野を活かした旅行形態など事業の柱をいくつか持つことが重要です。この分野であれば、「〇〇旅行会社」と言われるほどNO1の知識と経験を持てば会社の強みとなります。それに付随して、現社会においていくつか事業展開できる方法も合わせて掛け持ち、収益の柱をいくつか持つことが重要です。
➂人脈を最大限に活かす
ここで重要なのは、起業してから人脈を増やすことも大切ですが、ある程度、人脈を起業する前に持つことの方が重要です。旅行会社は以外と横のつながり(ホテルやバスなど)がすごく大事です。いざと言うときに助けてくれることが多いですし、逆を言えば旅行会社も積極的に仕入れ先の方を助けていかなければなりません。
お客様にとっても「いざ起業する」となった時に、どれだけの方が応援してくれるのかもしっかり見極める必要があります。今までの人脈を最大限活かし、素直に、応援してくれる人に助けてもらいましょう。
旅行会社に勤めた経験がなくても起業することは可能
「経験=財産」と別の記事にも記載しておりますが、旅行会社は「経験・人=財産」と言わざるを得ない業界でもあります。起業する上である程度知識や経験があれば、それなりに起業しやすくなります。
しかし、
例えば、異業種から旅行会社を起業したい人も多いと思います。それだけ、魅力のある業態でもあります。逆を言えば、異業種の方が参入することで、大きな力を生む可能性もあります。特に専門的分野等の知識をお持ちでそれを旅行ビジネスとして考えていきたいといったことはよくあります。
未経験でも旅行会社に参入したいと思っている方。
- 旅行業の知識がなくても、「総合旅行業管理者」の資格をお持ちの方と一緒に起業すれば可能。
- 異業種(専門性)の知識や経験がある人が、旅行ビジネスを活用したい人。
例えば、、、
- 介護関係の仕事をしておりますが、そういったお客様を対象に旅行プランを作りたい。
- 英会話教室をしているのですが、留学に関わるワンストップサービスの旅行で留学生をバックアップしていきたい。
など、専門的な知識を活かしながら旅行を結び付けたい方はそれなりに独自の強みがあるため、起業に向いているかもしれません。
旅行会社経験がある人で起業したい人は、、
- ある程度の既存のお客様がいる方。
- 自分の得意としている旅行プランを造りたい・造ってみたい方
旅行会社経験の方はそれなりに旅行に関して知識や経験もある方が多い。そのため、既存のお客様が通年を通して、売上が上がるとのことであれば、独立した方がおすすめです。
旅行会社は薄利多売
これから起業する方は少し現実的なお話になりますが、私がここで「旅行会社は利益率」が低く、全然もうかりません」と言ってあなたはそれでは「旅行会社儲からないんだったら起業するのやめようかな」と思うのであれば、止めた方が正解です。私の知る限りですが、旅行会社に居る人は、ある程度旅行が好きでいられる人でないと長続きしない商売です。少し、きついお話となりましたが、この記事を読んでいる人は、きっと本気で起業したい人だと思うので、現実的な薄利多売を私の経験からお話をします。
サラリーマン時代は、総合職で入社しましたが、繁忙期の場合はほぼ毎日23時まで仕事をしていました。その割には、利益率は平均10%でした。10,000円の宿泊を売ったとしても1,000円の利益となります。それに対して、お客様とのメールや電話・ホテルとの連絡・印刷物・発送代など必要となるものが発生する。労力と時間を計算すると1件で考えれば、無謀なビジネスモデルであるには間違いない。
もっといえば、国内航空券や海外航空券の利益率は0%です。いわばボランティアの仕事ですよね。
旅行会社に依頼があれば、旅行会社は+取扱い手数料という項目で利益をとる手法が記憶に正しければ、2007年頃から始まりました。
これが現実です。でもあきらめるのは早いです。
基本的には1件あたり1名でも30名でも100名でも基本的には同じような仕事となります。いわば、件数より団体関連を受注するのが一番の売上に貢献するのです。サービス業や飲食店などほとんど一緒ですよね。
旅行会社は基本無形の商売です。在庫をかかえることはなく、かかる費用は人件費・経費・固定費が大まかでしょう。それをなるべく小さくすれば、大儲けをしなくても経営は成り立つのです。逆を言えば、売上が上がれば上がるほど会社に残る金額が増えます。
ここまで現実的なお話をしましたが、
旅行会社を起業すれば、楽しいことも多い!
旅行会社を起業してよかったこと
旅行会社を起業してよかったこと(個人的な意見多数ですみません!!)
- 責任はすべて自分自身
- ブランドでなく個々で勝負できること
- 「ありがとう」の喜びがサラーリマン時代の何倍もうれしい。
- 資源を発掘して旅行企画を成功した時
- いわば「何でも屋」のように頼りにされること。
- 旅行の仕事とプライベートの境界線がないとき。
私は起業してまだまだ浅くそれなりに大変なことが多いですが、大きく変わったことは、旅行会社のブランドで仕事をもらっていることもしばしば。でも起業をすると、個々で勝負しなければなりません。そのため、責任もすべて自分になりますが、観光資源を発掘してそれをビジネスチャンスと思い、ツアー企画をしてお客様が参加してくれた時は、本当にサラリーマン時代の何倍もうれしい。こんな時に「うれし涙」が出るんだと、車の中で叫ぶような感情になったことを忘れないようにしています。
「何でも屋」のように頼りにされることは、きっとあなたに聞けば教えてくれる!実行してくれると期待されることは、旅行会社を経営する上ですごく重要なことです。
悪くも問われる表現ですが、仕事とプライベートの境界線がないということは、そもそも旅行が好きなことを仕事にしているため、旅行先ではより、仕事考察のような旅行になりがちですが、その考察力でプライベートも全力で楽しめることができることがうれしいと感じる。
まとめ
「旅行会社を起業する前に読んでおきたいこと」として、旅行会社を商売として考えたときの現実的なお話をさせて頂きました。
厳しいお話もさせて頂きましたが、旅行会社は観光関連の業界の一部のため、幅広く、狭き業種でもあります。
この記事を読んで頂いているあなたは、きっと旅行会社を起業することを決意していることと思います。旅行会社の現実をお話することで、少しでも応援になっていればうれしいです。
Thank you!!!